夜明け

実家の玄関で、柴犬のレックスにご飯をあげている

彼の目の前にしゃがみ込み、ひたむきに舌を動かす表情を眺めている。

両親は腰に手を回し、こちらに柔らかな視線を送っている

レックスが食べ終えると、俺は「あとで散歩に行こうね」と言った。

するとレックスはあまりの嬉しさせいか、こちらを振り向き、すごい勢いで瞬きをはじめた。

俺は腹を抱えて死ぬほど笑った。