真夜中

なんでだろう、真夜中ベッドに横たわって音楽聴いてたら一生懸命覚えたこの歌詞とか一生懸命練習したギターのリフとかって何十年かしたら俺のものじゃなくなって焼き払われてしまうんだという本当に本当にしょうもない考えが頭の中に充満した。不安で不安で心が浮ついている時、不器用にだけど優しくされた記憶とかも消えるんだなって。まったく何歳になるまでこの敵と戦わなくちゃならないんだろう。毎回少しずつ姿形を変えながら目の前に立ちふさがるそいつが死ぬまで追っかけてくる気ならどうしよう。

けど真夜中雨上がりのアスファルトはぞっとするほど綺麗だし、330沿いのファミマにcheが売ってるの見つけた時は笑顔になったし、真夜中爆音で聴くロックンロールは心臓を震え上がらせるし、ナンバガ復活のニュースで蝦夷まで飛んでやろうかとか妄想したりして、まだまだ生きようって思える出来事はありふれてる。

来月は短い間だけど暖かいところに逃げようと思う。まただな。逃げるの何回目かな。荘子にでもばったり出会って飲み交わせたりしないかなあ。