無防備な自分を求めて

大好きな写真家に三井昌志という人がいて、この人がTwitter

「あなたが遭遇した親切なインド人、正直なインド人」のエピソードを募集します! というツイートをしていて、皆それぞれが、インド愛を更に加熱させるきっかけとなったであろうエピソードを無数に披露していた。

俺も約半年前の記憶を捲り返すと、コルカタから西へと向かう汚ねー寝台列車で真向かいに座っていたおじさんが、ひとりでスコールを眺めながらぼけーーーとしていた俺に「どこで降りるの?」とか「楽しめよ!」とか言いながら、持ってきていたカレーを半分も!分けてくれて一緒に喰らいついた思い出が蘇った。

やっぱり、大きな都市や観光地では悪を隠し持って近づいてくる人もいて...。そういった人たちのせいでそういう場所ではまず最初に警戒心を携帯して人に接しなきゃならないんだけど、見知らぬ人たちが与えてくれた親切が偽善ではなく、本物の親切だと気がついた時は、要らぬ疑いをふっかけていた自分をすげー攻め立てたくなる。

他にも、ここじゃ絶対書けねーようなくだらねー話で2時間近くも爆笑し合ったおっちゃんたちとか、頼んでもねーのに「ガイドするから着いてこい! 金なんていらねーから!」って言ってズカズカと勝手に先に進んで行くおっちゃんとかのことを思い出した。なぜかおっちゃんばっかりだな...。

しかしこう思い返してみると、距離の近い人間関係を好んでいるのが俺の本当の姿なのかな、と思う。あと、普段は喋るのめんどくせーって思って自発的に言葉を発すことは少ないけれど、本当は喋ってお互いの全てをぶつけて笑いあっているのが好きなのかも。じゃあなんで普段生活している環境ではそうやって振る舞えないのかって今日ずっと考えを巡らせていたけれど、これだ!って確信をつく答えは見つからなかった。まだまだ、自分のことを理解できていないな。これからもっともっと、ガードを下ろした自分に向き合う時間を作る必要がありそうだ。