01122019

<インドで書き残したメモ、もしくはインドが俺に書き残したメモ>

 

インドの人がストーリーにカレーを載せるとカレーだらけのストーリーになるのかな。スワイプを何回も繰り返してもカレー、カレー。スマホのマイクの中からカレーの匂いがこみ上げてきそう。

 

観光地では、訪問者と現地人との間で信頼関係が成り立っていない。小さなスナックを一緒に食べているだけの時でも、相手が"no money"と言い続けていたのがとても寂しかった。

 

曲がりくねったガンジス川に首を絞められる

 

心臓の鼓動が早まるのは、脳の鼓動によって放たれる波動が強まるからだ

 

一切を受け入れるために、空洞があるのか

 

もし犯罪を犯して顔写真が全国の皆々様にばら撒かれるようなことがあっても、「この人怖いね」と物心のついていない少女に嫌な顔をされたり、「見てると寒気がするね」などと知らない主婦に言われたりしない表情の顔写真が出回るといいな。

 

チャパティに乗っけたカレーとピザは似ている、と思った

 

以上。スマホのメモの消化。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

12月に入った。ノベンバの『ANGELS』と『Hallelujah』がapplemusicで再生されることのないまま11月が過ぎ去った。

秋刀魚が食べたくなってグリルで焼いて食べた。秋はもう終盤。秋刀魚を食べるのも今年はこれが最後かな。

包丁を突き刺して切れ目を入れた秋刀魚をグリルの中に入れようとした時、手が滑って生臭い秋刀魚が床にボトりと落ちた。部屋の照明を反射した身がギラリと光る。この瞬間から、人間の体が光り物みたいな感じだったらどうなるだろう? という妄想が頭を駆け巡った。もしそうなったら、夜道で轢かれて死ぬ確率は確実にゼロに近づくなあとか、海に行ったらドン引きされるか物珍しさに記念撮影を永遠に求められるかのどちらかだからTシャツを脱ぐときは周りの人相をよく見なければいけない、とかいうことを考えた。きっと頭はこんなことを考え出すために大きく進化したのではない。

 焼きあがった後に突きあがってくる秋刀魚の青臭さを早く部屋から追い出したくて、いつにない迅速さで台所を片付けた。

今年も秋が終わった。

秋、あと何回来るだろう。